第41回東海北陸ブロックスキー技術選手権大会
2月2~4日に、福井和泉スキー場で第41回東海北陸ブロックスキー技術選手権大会が開催されました。
三重県からは、男子13名、女子2名が参加。
バーンは非常に軟らかく、フリー規制(ショート用スキー使用)と小回り規制(リズム、フォールライン変化)は中斜面というスピードが維持しにくいコンディションでした。
スキーのトップへの荷重が不十分であったり、過度な角付けでは、スキーが走らず、さらに減速するという状況。斜度的な難易度は低いものの、高得点を得るにはスキー操作の本質が求められました。
また、大回り、フリー、小回り急斜面は、軟らかい雪質に加え、スタートから魅せ場の中間地点が見えないというインスペクションを通しての戦略が求められる状況でした。
降雪による視界不良と荒れやすい雪面により、各県の代表者が何名か転倒するという状況でした。
まさに、東海北陸ブロック(富山・石川・福井・岐阜・愛知・静岡・三重)のチャンプを決めるにふさわしい、難易度の高い大会となりました。
三重県勢上位選手の滑りを振り返ると・・・
山本芽似選手(女子総合5位):技術の向上はもちろんのこと、高ポイントを得る戦略の立て方も進化し、昨年を上回る一桁順位でした。全日本での活躍も期待されます。
南谷歩選手(男子総合7位):残念ながら初日の大回りで大転倒というアクシデントがありましたが、それでも1桁順位キープです。本番の全日本では、間違いなくリベンジしてくれるでしょう。
稲垣宏明選手(男子総合20位):一般スキーヤーのお手本となる分かりやす表現力と、ベテランらしい魅せどころを織り混ぜた戦略で、昨年に引き続き好成績でした。
さて、男子の全日本出場選手3人目は、この大会の総合順位で決まります。
最後の全日本切符を獲得したのは、初出場の古市勇斗選手(鈴鹿SC)です。まだ大学生の彼は、今のところは小回りはさっぱりですが伸びしろは十分、今後の可能性に期待です。
今大会の難しい雪面コンディションで、各選手はそれぞれの課題がより明確になったと思います。形やシルエットという表面的な姿ではなく、本質的なスキー運動の結果に至る下肢運動のプロセスを理解し体得すれば、速く、楽しく、安全で且つこれまでに経験したことのない感動的な感覚が得られるでしょう。
選手の皆さん、役員の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。
(三重県勢のリザルトは、こちらで)