第42回東海北陸ブロックスキー技術選手権大会
2月1~3日に、白馬五竜スキー場で東海北陸ブロックスキー技術選手権大会が開催されました。
2日間とも天候に恵まれ、良いコンディションでの大会となりました。
三重県からは、男子9名、女子1名が参加。
一ノ木監督、下野・池田・山本の各コーチとともに、チーム三重で全力を尽くして戦いました。
2日間の競技を終えての、監督・コーチのコメント。
【大回り 急斜面〔整地〕】 スタート前は整地に湿雪が積もった状態、選手全員によるコート整備を行ったものの湿雪が残ったコンディションでの競技となりました。
稲垣選手は雪面状況に適応した演技をしたものの1番スタートであり、やや厳しい得点でした。
その後、急激な気温上昇とともに刻々と変わる雪面状況に合わせた演技が求められました。
斜面状況に適した滑りの引き出しが重要であることを再認識しました。
【小回り(規制) 中急斜面〔ナチュラル〕】 スタートから中盤までは中斜面、中盤以降は緩斜面であり、外力を得られない状況下で、自らの運動でスキーを加速させる選手に高得点が出ていました。
また、フォールライン変化、リズム変化時に間延びする選手は得点か伸びず、普段から落差、ターン弧、リズム変化のトレーニングの必要性を改め痛感させられる種目となりました。
【フリー(規制)中急斜面〔ナチュラル〕】
板の抜けが良く失速しない選手に高得点が出ていました。
【小回り 急斜面〔整地〕】 板をたわませ、ターン弧を深く速く描いた選手に高得点が出ていました。
【小回り 急斜面〔不整地〕】 不整地小回り、この種目に掛けていた三銃士の奥田選手は残念ながらバランスを崩し、高得点を得ることはできませんでした。
【フリー 中急斜面〔ナチュラル〕】 コートはスタート直後から直角にカーブし、ゴールが見えない状況でした。
他の選手の演技から高得点を得るためのヒントが得られず、ゴールとスタートにいる監督・コーチと選手の連携が求められる正にチームでの戦いでした。
【ジャッジ講評】(以下①~⑤に該当する選手が比較的多かった。)
①刻々と変わる雪質、細かい起伏や地形変化に対応できていない。 ②ターンの仕上がりが疎かになっている。 ③小回り規制は、スキーの向き(フォールライン)が変わっていても、リズムそのものが変わっていない。 ④演技する上での明確な戦略(課題、目標)が伝わってこない。(審判から見ていは、戦略有無が容易にわかる。) ⑤小回り不整地、男子は年々レベルが上がっている。
これらを踏まえ、選手の皆さん、出場を目指すみなさんは、来季に向けてトレーニングを積んでください。
出場選手紹介
4位 №90 南谷 歩 選手(鈴鹿SC)
今回過去最高位の成績、表彰台まであと一歩です。
入賞、おめでとうございます。
23位 №1 稲垣 宏明(アイエスSC)
ビブ№1で気合いが入り、好成績でした。
55位 №110 鈴木 俊哉(スノーメイト名張)
フリー(板規制)では29位に入るハイパフォーマンスを披露。
73位 №73 海野 充博(四日市SC)
燻し銀の滑りに、さらなる進化が見られました。
78位 №7 溝口 晴崇(鳥羽SC)
今季は、競技の速さに加えて柔らかい雪面タッチが見られました。
82位 №105 平田 雅也(鈴鹿SC)
不整地小回りでは31位の好成績を収めました。
88位 №31 奥田 翔悟(鈴鹿SC)
伸び盛りの若手は得意の不整地小回りで痛恨のミス、大回り系のトレーニングもしっかりと!
89位 №82 朝尾 浩光(熊野SC)
満身創痍の中堅、コースに合わせたタクティクスが光ります。
107位 №9 古市 勇斗(鈴鹿SC)
残念ながら、負傷のため競技2日目はDS。来季の巻き返しに期待です。
45位 №167 田川 侑季(鈴鹿SC)
三重からの紅一点、初出場でドキドキでしたが、レベルの高い滑りを肌で感じたようで、今後のレベルアップに期待です。
選手の皆さま、監督・コーチ等のスタッフの皆さま、お疲れさまでした。